村下農業 Farmer’s Bers MURASHITA
会社名 | 村下農業 Farmer’s Bers MURASHITA |
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業種 | 農業 |
住所 | 曽於市大隅町 |
従業員数 | 13人 |
女性従業員比率 | 69.2% |
女性活躍やジェンダー平等に取り組んだきっかけ・経緯
私は、平成20年に結婚をきっかけに夫婦で就農し、現在は、一年を通して白菜、スイカ、芋、キャベツ、米を生産しています。
また、JA鹿児島県女性組織協議会、JAフレッシュミズ鹿児島のメンバーとして活動しています。
今、農業では、機械化が進んだことにより、畑を増やし、人を増やしています。それに伴い、海外からの実習生を採用している農家が増えています。海外からの実習生のうち、男性は、建設、建築、鉄鋼業などで働くことが多く、女性は、サービス業や農業で働くことが多くなっているようです。
そのため、私たちも積極的に女性を採用しています。これまで男性がしていた力仕事も、実習生の女性が頑張ってくれています。
今までは男性主体で行ってきた作業を、男性4人、(私を入れて)女性9人の計13人で行っています。明らかに女性が多いですが、仕事ぶりは、とても丁寧で、作業が以前よりスピードアップして進みます。写真で見ると軽そうに見えますが、今の白菜は1箱17キロ前後です。1日約1500ケース以上は、みんなで頑張っています。
主な取組とその効果
仕事場にトイレも作り、生理用品も常備しています。また、休憩室も作り、10時や3時のお菓子を充実させるなど、女性が働きやすいように工夫しています。
女性などの多様な人材が増えることにより、仕事の丁寧さがアップしたほか、細やかなところにまで目が行き届き、仕事がスムーズになりました。そのため、職場の雰囲気が明るくなり、更に仕事がスムーズになりました。
取組を進めるにあたっての苦労・工夫
声掛けが一番大切だと感じています。「頑張るよ~」「ありがとう」と励ますだけではなく、「疲れたね」や、痛そうなところがあると「肩痛い?」「足痛い?」と声をかけます。
休憩時間に、海外にいる家族の事を聞くと、とても喜んで話してくれます。皆さん、話すのがとても好きなので、少しでも声をかけて、ストレスフリーを目指しています。そうすると、自然に「頑張ろう」という前向きな気持ちになるのかなと感じています。
今後の課題・展望
現在、フィリピンからの実習生の女性と一緒に働いていますが、フィリピンは日本よりジェンダー平等が進んでいて、誰が働いて誰が子育てしてもいいという考え方のため、妻が日本で働き、夫がフィリピンで働きながら子育てをしているそうです。農業も、フィリピンでは男性の仕事ではないとのこと。これからは、日本の男性も、女性も、ジェンダー平等のために考え方を変えていかなければいけないなと感じています。
トップメッセージ
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村下 亜梨沙さん
働く女性が喜ぶように、楽しく仕事ができるように務めるのは雇い主の仕事だと理解して、これからも取り組んでいきたいと思います。実習生が頑張っているのが伝われば嬉しいです!