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鹿児島県女性ワーキンググループ 令和元年度

令和元年6月5日開催

令和元年度第1回の女性ワーキンググループは、有限会社河内菌本舗 山元代表取締役社長及び株式会社新日本科学 長利執行役員による事例紹介を行った後、女性の採用・昇進の機会等について意見交換を行いました。

(主な意見交換内容)

1.「女性活躍推進」に対する正しい理解

  • 職場で女性の管理職登用の話になると、「管理職になることだけが活躍ではない」「管理職にならないから頑張っていないわけではない」という声がある。

→「管理職登用」は、女性活躍推進のための1つの手段であるにもかかわらず、それ自体が目的化して一人歩きしている状況である。なぜ女性の管理職登用が必要かということを社会で共有する必要がある。

2.女性が管理職になる意味

  • 職場環境や経営の面で女性の状況や考えを反映させるためには、女性が管理職になって発言力を持つことが必要。
  • 周囲にロールモデルになるような女性管理職がたくさんいれば、女性は私にも管理職ができると思う。

→管理職に女性がなることで、職場の改革が促進されるとともに、経営上もプラスになる。また、女性管理職がいることで、管理職になることに意欲的・肯定的な女性を増やすことができる。

3.女性の管理職が少ない理由

  • 今の管理職になるような40代は、採用時点から女性が少なく、出産・育児で退職する人も多かったことから、その世代の女性自体が少ない。
  • 管理職になるために必要な経験や教育を女性は受けていない。
  • 女性にも若い頃から管理職になる意識を持つ機会を作ることが必要。
  • このような背景には、会社に女性を管理職に登用する意識がなく、男女で業務経験や教育に差があることが挙げられる。また、女性としては、女性の職域や教育機会が限られ、管理職に必要な業務経験がないことや知識・スキルに自信が持てないこと、仕事と家庭との両立に不安があることなどが挙げられる。

→女性の管理職が少ないことで、女性の状況や意見が組織や経営の面に反映されず、職場環境等が改善しないため、女性が管理職にならない・なれない、そのため女性管理職は少ないままという悪循環に陥っている。

4.職場と女性自身の変化

  • 仕事と家庭を両立できる職場環境を整備することにより、出産や育児で辞める女性が少なくなった。
  • 職場の働き方改革の一環として、女性の管理職を増やす企業が増えた。
  • 農業分野では女性が参画する場が増えた。

5.まとめ

女性の活躍推進のためには、女性が働き続けられるための職場環境の整備や女性にも男性と同じキャリア形成の機会があることが必要であり、その実現はトップの意識と取組次第である。

令和元年6月5日開催